憧れブランドのジュエリー物語

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憧れブランドのジュエリー物語/シャネル

現代女性の美意識の原点を創造

エスプリが薫るこだわりのあるデザインで、世界中の花嫁を魅了している「シャネル」のジュエリーストーリー。

  • 現代女性の美意識の原点を創造
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1910年、ひとりの女性がパリに帽子店を開きました。ガブリエル シャネル。ココまたはマドモアゼルの愛称で親しまれた彼女は、1915年にビアリッツに初めてのクチュールのブティックをオープンし、ジャージーを用いた 洋服を発表。大胆な発想のデザインは、女性が社会に進出し始めた時代の中で、一大改革をもたらしました。 
 
「シャネル」初のファイン ジュエリー コレクションが発表されたのは、1932年11月。フォーブル サントノレ通りの邸宅には、数々のダイヤモンド ジュエリーが並びました。あらゆる大きさの星をちりばめ、女性を輝く星座で包むかのような星やコメットのジュエリーは、現在の“コメット コレクション”へと繋がるデザイン。また、「ジュエリーが女性の指に柔らかなリボンのように結ばれるのが私の望み」というマドモアゼルの言葉の通り、優美 なリボンのモチーフも、当初から人々の注目を集めました。 
 
興味深いのは、この展示会で多くのジュエリーがろう人形が身につけるかたちで展示されたこと。ジュエリーは装いの一部であり、身につけてこそ美しさを発揮するもの…という、マドモアゼルならではの美意識が垣間見えます。 
 

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<写真上>ダイヤモンドで星を象ったブローチは、1932年に発表されたファイン ジュエリーの中で、唯一、シャネル社に現存するもの。 
 
<写 真下>1932年に発表された「シャネル」初のファイン ジュエリー コレクションのプレスキット。表紙のシンプルなタイポグラフィも、愛らしいリボンのモチーフも、現在にまで受け継がれています。photo : © Photography of Robert BRESSON, "Bijoux de Diamants", CHANEL, 1932(ネックレス)、© CHANEL(プレスキット)

モードの歴史だけでなく、女性の生き方の歴史にも名を刻むガブリエル シャネル。晩年の住居であったヴァンドーム広場のホテルリッツのバルコニーにて。塔を挟んだ真向かいの場所が現在の「シャネル」のファイン ジュエリー ブティック。Photo : © Photo Roger Schall / Collection Schall

text:Tomoko Shimizui

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