今もウエディングジュエリーを語る上で欠かすことのできない老舗ジュエラーの多くは、古くから王侯貴族やセレブリティに愛されてきました。皇帝や英国王、モナコ公国大公といった真のセレブリティが結婚の印に贈ったジュエリーとは? 歴史に残るウエディングジュエリーのストーリーをご紹介します。
ナポレオンの愛を表現した贅沢な「ショーメ」のジュエリーたち
17世紀のヨーロッパでは、王侯貴族は地位や権力を表すために贅沢なジュエリーのセット「パリュール」をオーダーし、身につけるのが流行しました。かのナポレオン・ボナパルトも、妻のために多くの「パリュール」を贈ったという記録が残っています。写真は2番目の妻、マリー・ルイーズとの結婚式の際に「ショーメ」に注文して作らせたダイヤモンドとエメラルドのジュエリーの一部。そろいのデザインでティアラや櫛も作られたそう。現在はルーヴル美術館に所蔵されています。